新緑が美しい五月。晴れた日は真青な空に元気に泳ぐ鯉のぼり、そして美しい緑。さわやかという美しい日本語がぴったりです。
新年度が始まり一ヶ月、子ども達も新しい環境にもずいぶん慣れ親しみ、クラスも落ち着いてきています。これから様々な成長がみられることでしょう。
今年度から開校された小中一貫校は、素晴らしい校舎が用意され今後の教育が期待されています。少し気がかりなのは、便利すぎること。これから成長していく子ども達は、様々なことを体験し刺激を受け、能力を開発していきます。
あまり便利で快適なことは、成長にとって決して有利とは言えません。例えば自動ドア。子ども達が多くの日々を過ごし成長していく校舎や家庭。本来は多くの五感を使い良い刺激を受けることが望まれます。ドアや扉は、安全、気温の調節、情緒の安定、雰囲気などを保つために作られています。人が来たら開き、いなくなったら閉まる自動ドアは、安全に保たれますが、人として多くの事を感じ、考え、人への思いやりや自然を感じ暮らしに自然を取り入れ、豊かな気持ちで暮らすなど本来人間が持つ感覚で感じる本当の幸せからどんどん遠ざかっていくようです。開けたら閉めるなどという秩序も幸せな暮らしには欠かせません。人は幸せを感じて生きていたいと感じています。
大人が快適、楽を中心に考えるばかりでは幸せから子ども達を遠ざけているのではないでしょうか。